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この映画への想い

「あなたのお子様は、癌です」
いきなりこのような宣告をされたら、あなたならどうしますか?

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今から10年ほど前、私の娘がお医者様から「お気の毒ですが、悪い病気です」「急性リンパ性白血病という病気です」と宣告されました。その後、お医者様から何を説明されたのか、全く覚えていません。娘はその時、中学1年生。病名を隠していても、治療の途中で抗がん剤治療などにより髪が抜けたりするので、彼女の知識レベルの程度でもどのような病気かぐらいは分かってしまうだろうと、病名を話して共に闘うということになりました。家族が病気になるということ。とても不幸なことです。心が張り裂けそうになるほどに苦しみます。でも、そのことが今は、私と娘のかけがえのない強い絆となって支え合っています。

映画「いちばん逢いたいひと」は、白血病を乗り越えた少女と、そのドナーになった男の人生を描いた物語ですが、人の気持ちを思いやることと人の命を想い合うことは、どのようなシチュエーションでも人として一番大切なことだと思います。

このプロジェクトは、映画を通して「家族のありかた」「命の大切さ」といった、人と人との関係性と命についての問題を提起することを目的としています。 10年以上前からあたためてきたテーマ「白血病と骨髄移植」について、世の中にもっと知ってもらうために準備を進めてまいりましたが、新型コロナウィルスのまん延により、キャスティング、スタッフの調整、ロケ地の調整などに遅れが生じた上に、企業へのスポンサー協力の働きかけについても延期を余儀なくされてきました。

しかし、東京オリンピックに出場された池江璃花子さんが白血病を乗り越えて復活されたことで、今のタイミングで骨髄移植を取り巻く問題点について、世の中に提起し、理解を深めていただく絶好のチャンスだと考えました。骨髄移植は自分が健康だからこそできる「移植」です。人の命を救うために自分に何ができるのか、いま、コロナ禍で命の重さに毎日向き合っているからこそ、自分でも人の命を救えるかもしれないことを意識しながら、勇気と希望を映画にしたいと強く思い、映画製作を進めていくことにしました。

この映画を製作することで、白血病で苦しむ患者やその家族を救う手立てである骨髄移植の理解を世に広めることができるだけでなく、さらに、人と人との絆や生きる希望をスクリーンを通して観る人に訴えかけることができるように頑張ります。

コロナ禍で余裕を失い、暗い生活を送らざるを得なくなってしまった私たちに、再びエンターテイメントで世の中に灯を灯せるよう、真摯に、そして全力で制作に取り組みたいと思います。

プロデューサー 堀ともこ






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